Ibanez Tube ScreamerとNutubeとのコラボレーションで生まれた新しいオーバードライブ・ペダル、NTS “NU TUBESCREAMER”を購入しました。

かの銘記Tube Screamerと、次世代真空管Nutubeとのコラボペダルとのことで、以前から注目していたペダル。

Nutubeとは?

KORGとノリタケ伊勢電子が開発した新世代の真空管。

  • 小さな形状にすることにより、大幅な省電力化に成功し、従来真空管の2%以下の電力で動作するため、電池動作も容易
  • アノード・グリッド・フィラメントの3極管構造を有し、真空管独特の心地良いサウンドと優れたリニア特性を実現
  • 容積比で従来の真空管に対し30%以下
  • 日本製、連続期待寿命 30,000時間

Nutubeは従来の真空管と同じく、アノード・グリッド・フィラメントの構造を持ち、完全な3極真空管として動作し、また従来の真空管と同様、真空管特有の豊かな倍音を生み出します。ノリタケ伊勢電子(株)の蛍光表示管の技術を応用することにより、その構造を工夫し、従来の真空管に比べ、大幅な省電力化、小型化、品質向上に成功しました。 …

https://korgnutube.com/jp/

消費電力は従来の真空管の2%とのこと。この夢のようなスペックならこれからもどんどんNutube入りエフェクターが出てきそう。
それがTube Screamerと合体するというんだから、それは手を出しちゃうよね。

NTSは、Ibanez Tube ScreamerとKORG Nutubeとのコラボレーションで生まれる、新しいオーバードライブ・ペダル。そしてこのコラボレーションは、Tube Screamerにとっても、誕生以来初めての『オーバードライブ回路の大変革』となっているのです。
それは、従来のTube Screamerでは“4558”という一つのオペアンプで成し遂げていた、歪み(=オーバードライブ・サウンド)の作成とクリーン・サウンドとのミックスを、まったく異なる方法で行う回路構成とした、ということなのです。

http://www.ibanez.co.jp/products/effect_page16_jp.php?year=2016&cat_id=6&series_id=103&effect_id=22

スペック

  • コントロール:DRIVE, TONE, LEVEL, MIX
  • サイズ、重量:71mmW x 124mmL x 53mmH、580g
  • 入力インピーダンス:500kΩ
  • 出力インピーダンス:300Ω
  • 消費電力:50mA(DC9V), 60mA(DC18V)
  • リレー式トゥルー・バイパス

重量は580gなので結構ズッシリとしてます。塊感がある。
消費電力は真空管入りと考えると劇的に小さいですが、歪みペダルと見ればそれなりに大きいので電池よりはアダプターの方が良さそう。

外観

Ibanez NTS NU TUBESCREAMER

ちょっとクリーム色がかったホワイトの筐体にTube Screamerの代名詞とも言えるグリーン。レトロ&モダン、伝統と革新、見た目からしてすでにカッコいい。

Ibanez NTS NU TUBESCREAMER

信号入力に対してNutubeが光る。これもまた真空管的なギミックで、ギタリストならみんなそそられるんじゃないですかね。

サウンド

ギターはESP NEO CUSTOM 、アンプはAmplitube 4 のMarshallやFenderモデリングアンプを使用。本物のアンプ欲しい。

前置きで最初に白状しておくと、Tube Screamerの本物を所有するのは初めてです(笑)。TS系ペダルというのは今まで何台か所有してきて、「あ、良いな」と思うけど、本物については特に所有したくなるほどにはならなかったというか。
なのでTube Screamerのどのモデルに近いかとか、そういう感想はできません。

Ibanez NTS NU TUBESCREAMER

コントロールについては、一般的なDrive、Tone、Levelの3つにクリーンとオーバードライブの配分をコントロールするMIXツマミの4つなので、迷うようなことは皆無。
このMIXツマミが音作りのキモですね。ツマミが小さくてどこを指しているか見づらいけど。

Bondi Effects Del Mar みたいに、Driveツマミ一つでクリーンから歪みまでリニアにブレンドされていくわけではないですが、DriveツマミとMIXを組み合わせていろんな音作りが出来ます。
たとえば、MIXをクリーン全開Driveゼロでは綺麗なクリーントーンになる。そこからDriveを上げていくと、太くて甘くてちょっと歪んだクリーントーンになっていく。この特性とか艶のある倍音のニュアンスとか凄く良い真空管っぽい。シングルコイルのフロントポジション、サイコーです。
MIXツマミのブレンドをオーバードライブ側にしていくと、中域に存在感が出てきてザラッとした歪みになっていきます。甘さとかエッジの立ち具合とか倍音のニュアンスとかこれまた凄く良い真空管アンプを歪ませていくみたい。
MIX全開Drive全開にすると、それなりに歪むんだけどちょっとザラッとしてエフェクターっぽさが出てくるような。それでも潰れてグシャグシャにならずにちゃんとピッキングニュアンスにもついてくるのはさすが。凄いなNutube。

ただまあ単体では頑張ってもクランチくらいまでしか歪まないので、基本的にはブースターとかプリアンプ的に使うのが良さそうです。
独断と偏見なんだけど、Tube Screamerって中域モッコリで歪みアンプには良いけどクリーンアンプにはどうなの?というイメージだった。でもNTSは全然そんなことないですね。歪みアンプでもクリーンアンプでも余裕で使える汎用性があります。

Toneツマミは、極端なセッティングにしても使える音になる。最近レビューする近年の歪みエフェクターはだいたいそうですね。どの位置でも破綻しない。10年くらい前は極端なセッティングでは極端な音になっちゃうのが多かった気がする。

あとびっくりなのが、このペダル単体ではほとんどノイズが無いこと。クランチくらいの歪みアンプでNTSのDriveを15時くらいまで上げていくとノイズが目立ってくる程度。非常に優秀です。

XOTIC Voltage Doublerで昇圧してみた

電圧コンバーター「XOTIC Voltage Doubler XVD-1 」で昇圧してみました。

  • 9V DC電圧を15Vまたは18Vへと昇圧してくれる電圧コンバーター
  • ヘッドルームを広くする効果だけでなく、ペダルのポテンシャルを最大限に引き出します
  • 低高音域のレスポンスの早さなど、サウンドのアップグレードに最適

とのこと。
XVD-1が18VでMAX80mAの消費電力に対応していて、NTSが18Vで60mAなのでちょうどいいスペック。
本当はパワーサプライから18V対応にするのが理想的だけど、そこまで奮発せずに手持ちのアダプターで手軽に昇圧を試せるのは素晴らしい。

XOTIC Voltage Doubler XVD-1

青色LEDが結構まぶしい。

手前のスイッチで15Vと18Vを切り替えられる。
18Vに昇圧したNTSは謳い文句通りというか、音にワイドレンジ感やハリが出てトランスペアレント系TSペダルのニュアンスが出てきます。
ちょっとローファイさが薄れる感じなので、音の好みとかギターとかアンプの環境によって使い分けると良いかもですね。
個人的には、NTSをメインの歪みとして使うなら18Vに昇圧したもの、ゲインブースターみたいな使い方をするなら昇圧せずに9Vで使うかな。昇圧してブースター的に使うと、過剰な感じがした。うるさすぎるというか。

まとめ

Nutubeという次世代パーツの恩恵もあり、非常にハイレベルにまとまっているペダルだと思います。オリジナルのTube Screamerとどのくらい差があるか差が無いのかは分からないけど、昨今のトランスペアレントTS系オーバードライブペダルとはやっぱり違う。暖かみがあって中域をグッと押し出して真空管をスクリームさせるNTSの感じ、やっぱりこれがTube Screamerの唯一無二なものではないかと思う次第。良いです「NU TUBESCREAMER」。
それにしてもNutubeって面白いパーツになりそう。歪みよりもトレモロとかテープエコーとかでNutube入りエフェクターが出てきたら面白いだろうな。

この記事を書いた人

へたれマカー日記

ギターとMacとNBAが好き。