Bondi Effects Breakers Overdrive

Bondi Effects Breakers Overdrive

Bondi Effects Breakers Overdriveのレビュー。数年前にBondi Effects Del Mar Overdriveを買って、その後に後継モデルとして作られたオーバードライブ・ペダルとのことでずっと気になっていたもの。

スペック

  • クリーンブースト〜オーバードライブまでシームレスに変化するゲイン・ストラクチャー
  • 手元ボリュームやピッキング・アタックに見事に追従できる、ダイナミックかつ自然な反応
  • 9V入力を内部で18Vに昇圧。最大のヘッドルームとクラリティーを確保
  • ゲイン・ボイシング・スイッチ、2タイプのドライブ・サウンドを搭載
  • パワフルなアクティブ・トーン・コントロール(2バンド、トレブル&ベース、+/-15dB)
  • ソフトタッチのバッファード・バイパス・スイッチ
  • 9V(センターマイナス) ACアダプター対応、60mA以上 
  • サイズ: W 63 x D 119 x H 55mm
  • 重量: 245g

基本的なスペックはDel Mar Overdriveと同じなんだけど、消費電流が20mAから60mAにアップしている。
2つのゲイン・ボイシング・スイッチは、アップポジションが「コンプレッション感が強めで、より歪を強調できるポジション」、ダウンポジションが「オープン&クリアー、トランスペアレントなオーバードライブを楽しめるポジション」とのこと。

ルックス

カラーリングは、Del Mar Overdriveのちょっと地味〜な暗めのイエローからシックな濃いめのブルーに変わった。これは良い変更だと思う(笑)。

Bondi Effects Breakers Overdrive & Del Mar Overdrive

基本的なツマミ類も同じ配置。大きさも同じ。バイパススイッチも軽くて踏みやすい。

Bondi Effects Breakers Overdrive

サウンド

Del Mar Overdriveは「Tubescreamer® とBlues Breaker®のコンセプトを継承」して開発されたとあるんだけど、Breakers Overdriveは特に言及されていない。でもネーミングからしてたぶんMarshall Blues Breakerなんではないかという気がする。
というのは、下記のサイトの記述にあるような「ダークなトーンとブライトなトーンの2チャンネル」「丸みを帯びた艶のあるローからミドルゲインなサウンド」という特徴がまんまハマっている気がするから。

Bluesbreaker には、2つのチャンネル:Normal(ダークなトーン)とHigh Treble(よりブライトなサウンド)が用意されており、合計で4つの入力を備えています。プレイヤーがパッチングによってそれぞれのトーンをミックスし、様々な音色のバリエーションを生み出すことを可能としています – 丸みを帯びた艶のあるローからミドルゲインの Marshall サウンドが求められるどんなシチュエーションにおいても魅力を発揮することでしょう。

歪み方については、Del Marの方が若干バリッとした元気いい歪み感で、Breakersはローファイでローゲインな感触の歪み。個人的にはローファイの方が好きなので、これは良い。

ヴォイシングスイッチをアップにすると、かなりダークなローゲインサウンド。「コンプレッション感が強めで、より歪を強調できる」とあるが、これ単体で歪ませるよりもブースター的に他の歪みと組み合わせると良い感じ。そういう意味では“より歪みを強調できる”と言えるのかも。
アップポジションは少しバリッとするトーンになるが、それでもペダルそのものの特性はそのままで、キャラが大きく変わることもなく使いやすい。

ゲインはゼロで完全クリーン。9〜10時くらいから歪みが乗ってくる。15時以降にすると、グッと歪みが乗ってくる。ヴォリュームと2つのトーンの組み合わせで、クリーンブースター、バリッとしたプリアンプ的な使い方、ゲインを稼ぐブースター、単体でのオーバードライブペダル等いろいろ使える。14時くらいを過ぎると少しノイズが目立ってくるので、ゲインは抑え目で行く方がオイシイ気がする。

Bondi Effects Breakers Overdrive

総じて、このペダル自身のキャラはとても奥床しいので、やっぱり他の歪みと組み合わせてこそ輝くのでは、と思う。

Del Mar OverdriveとBreakers Overdriveの比較

“デザイナーの”ジョン・アシュレイ”は、”Breakers“を旧モデル”Del Mar”のアップグレード・モデルとして開発しはじめましたが、結果的には全く異なる回路設計とトーンを持った製品として完成させた”とあるが、確かにこの二つは同じようでいて結構キャラが違う。

特にゲインを上げていくとよりキャラの違いが出てくる。Del Marの方が、よりグイグイくる。アンプと竿のセッティングによってはフロントピックアップでローがダブつくような感じで、ちょっとイケイケなキャラクター。
Breakersの方がどんなアンプでも竿でも前に出すぎず引っ込みすぎず、クリーンでオイシイところを出してくれる。

どっちが良いか悪いかはなかなか言いづらい。好きか嫌いかで言えばBreakersだけど。
中域のカタマリ感がDel Marにはあるので、Del Marの方が存在感のある音。

まとめ

Der Marのレビューで「地味だけど、汎用性の高いペダル」と書いたけど、Breakersと一緒に音を出すと、Breakersの方がより地味で汎用性の高いペダルだと思う。Der Marがグイグイくる感じに聴こえてしまうくらい。

過剰も不足も無く、ちょうどいいバランスのペダル。一家に一台ペダルがまた増えた。

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