Studio Daydream KCM-OD v7.5

KLON CENTAURのクローンペダル、Studio Daydream KCM-OD v7.5のレビュー

名器として名高いKLON CENTAUR、そのクローンペダルのStudio Daydream KCM-OD v7.5のレビューです。
Studio Daydreamさんはメーカーではなく個人でハンドメイドエフェクターを制作して、オンライン上で販売している方。
KLON CENTAURクローンの他にもLandgraff DODやMATCHLESS HOTBOX、Vemuram Jan Rayのクローン、ディレイやスイッチャーも制作されています。

ストアはこちら
>>StudioDaydream(Yahoo!ショッピング)

本物のKLON CENTAURはもちろん音出したことなんて無いけど、クローンならそこそこの値段で雰囲気つかめるんでないかなと。

外観

Studio Daydream KCM-OD v7.5

バージョンや筐体のカラー違いなどでいろいろな種類が出ているけど、手持ちのバージョンはv7.5のゴールドカラー。2017年1月9日時点での最新版はv8.0のようです。
v8.0はパーツの変更がされていたりと、v7.5と結構中身が違う模様。その違いを確かめるのも面白そう。

ゴールドのラメ入りでハンドメイドとは思えない高級感があります。

コントロール

外部のコントロールはOUTPUT、TREBLE、GAINの3つ。

Studio Daydream KCM-OD

裏ぶたを開けると、中の基板上にディップスイッチが3つある。

1つ目のCLIPモードスイッチはノーマル、MS(Marshall)モード、TS(Tube Screamer)モードが選択できる。
ノーマルは「ゲルマニウムダイオードによる対称クリップ。 滑らかなドライブ、控えめで上品なサウンド。」、MSモードは「程よく暴れるLEDの対称クリップ。」、TSモードは「シリコンダイオードの対象クリップ。 ストレートで伸びやかなサウンド。」とのこと。

2つ目のFATモードスイッチはDEF(FATモードoff)、Lv1、Lv2の3モード。
それぞれ中域〜中低域を押し出すスイッチ。

Studio Daydream KCM-OD

3つ目はバイパスモードスイッチ。バッファ有りのバッファードバイパスモードと、バッファ無しのトゥルーバイパスモードが選択できる。

オリジナルのKLON CENTAURはバッファードバイパスの音が有名ですよね。現行のKTRはバッファードとトゥルーバイパスを選択できるので、このKMC-ODは機構的にはKTRに似ているのかな。
基盤も黒に金メッキでめちゃカッコいい。パーツの並びも整然としていてとても綺麗。ハンダはアルミットKR-19とのこと。
パーツがまた贅沢。

  • 抵抗:Stackpoleカーボンフィルム・メタルフィルム、KOA Speerメタルフィルム
  • 電解コンデンサ:Nichicon FW
  • フィルムコンデンサ:KEMET MMK・R82
  • セラミックコンデンサ:KEMET 315・320
  • タンタルコンデンサ:AVX

等々、オーディオグレードのものが使われている。オーヲタ的にニヤリとしちゃうパーツ群。このためか、どのモード、どのツマミのセッティングにしても高級感のあるハイファイな感じの出音。

サウンド

OUTPUTはかなり音量と音圧を稼げるタイプ。11時くらいでもしっかり張りのある音になるので、ブースターとして優秀。
TREBLEは上げていくとカッキンカキンの音になる。12時前後でも十分高域が出るので、アンプとの兼ね合いで最後に味付けする程度で十分な感じ。
GAINは上げていくと以外と結構歪む。下げていくと音圧はそのままでしっかりと歪み量だけ落ちる。クリーンブースターにばっちり。
総じてざっくりとした音。内部昇圧されているからか、上から下までめちゃくちゃレンジが広い。
ギターのヴォリュームへの追随性も良い。しっかりクリーンなまま音圧が稼げる。

クリップモードを変えてみる。
MSモードは、歪み感やコンプレッション感が出てくる。デフォルトがハイファイだとすると、少しだけローファイな感じになる。Marshallっぽいか?と言われるとハテナだけど(笑)。
TSモードは、MSモードよりも歪み感を除いて、ノーマルよりコンプレッションさせた感じ。ノーマルとMSモードの中間的な感じかな。
クリーンブースターに使うならデフォルト、歪みペダルとして単体で使うならMSモード、ゲインブースターとして使うならTSモードかしら。まあでも単純に少しずつキャラが違うってだけなので、どれがどれに使えないという訳ではないかな。好みと使い方で変えていけばいいと思う。

FATモードを変えてみる。
Fat LV1モードにすると、デフォルトから中域の張り出しが少しだけ強くなる。
Fat LV2モードはさらに中低域に重心が移る。少しだけダークな音色になる。
この辺はそれほどガッツリとキャラが変わるわけではないので、好みやギターの種類で変えていいかな。俺はデフォルトが好き。

バイパスモードを変えてみる。
バッファードバイパスモードは、ハイ上がりできらびやかで、バッファーが効いてるのが分かりやすすぎるくらい変わる。トゥルーバイパスモードだとなんだか物足りなくなる。オリジナルのCENTAURもこんな感じのバッファーなんだろうか?

ノイズについて。
ノイズはびっくりするくらい少ない。クランチアンプと合わせてGAINツマミを15時くらいまで上げていくとやっと「あ、ちょっとノイズ出てきた」と感じ始めるくらいなので、本当にノイズレスに使える。
ここまでノイズレスなペダルは、市販品でもちょっと無いと思う。

まとめ

オリジナルCENTAURとどのくらい似ていてどのくらい違うのかは分からないけど、ペダルそのものとしてみた場合、ハイファイでワイドレンジでクッキリハッキリした音が好きな人はハマると思う。
ざっくりした音のキャラクターなので、シングルコイルよりはハムバッカーの方が合いそうな気がする。
良くも悪くもこのペダル自体のキャラがグイグイ前に出てくる。その辺がCENTAURに似ているといえば似てるのかな。
お値段もそこそこで、あのクッソ高いオリジナルCENTAURが欲しいけどとても買えない!って人には良いペダルだと思います。でもやっぱりオリジナルってどうなんだ?とますます気にさせるかもしれない(笑)。
クローンで十分な自分的にはいろいろ使えて良いかな。

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