10年くらい前にも一度ブログに書いていますが、その時よりも自分好みのカスタムがだいぶ進んだので改めて。ESP NEO CUSTOMの紹介。
中古で買ってもう15〜16年くらいになるのかな。INORAN氏ご本人とESPのエンドース契約が終了しているので、もうこのギターをステージ上で見ることは無いんですが、自分的にはいつまでも愛着のあるギター。
ボディ塗装をラッカー塗装に
1年前に、ギター工房弦さんでボディ塗装をラッカー塗装にリフィニッシュして頂いた。(オールラッカーではなくウレタン下地にトップラッカーだそうです)
- https://gen-guitar.blogspot.jp/2017/02/neo-custom_7.html
- https://gen-guitar.blogspot.jp/2017/02/neo-custom.html
- https://gen-guitar.blogspot.jp/2017/01/neo-custom.html
- https://gen-guitar.blogspot.jp/2016/12/stratocaster_94.html
- https://gen-guitar.blogspot.jp/2016/11/neo-custom_15.html
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工程はだいたい3ヶ月位かかったかな。出来上がりは素晴らしく、艶のある素敵なギターになった。
塗装は薄いウレタンにトップラッカーとこのとで、ウレタンの丈夫さとラッカーの艶のいいとこ取りらしい。経年変化でウェザーチェックも出てくるだろうとのこと。これからが楽しみです。
音の方は変わったかな?ボディ全体が響くようになった気がする。塗装が薄くなったはずなので少しは変わったと思うけど、劇的に変わるわけではないですね。ここはよく分からん(笑)。
ジャズベースとストラトキャスターを合わせたようなオフセットボディが美しい。エロいギターのシェイプ。
ピックアップは安定のSeymour Duncan Antiquity
ピックアップはずーっとデフォルトのまま、Seymour Duncan Antiquity Texas Hot Custom Bridge を3発!Custom Bridgeはブリッジポジション用のホットな味付けを施したモデルとのことだが、それをブリッジだけではなくフロントとセンターにも載せているのがこのギターの特徴。
音は、その名の通りヴィンテージレプリカの極上のもの(弾いたことないけど)。
磁力の弱いアルニコ2マグネットの特徴なのか、しっとりとして艶のあるトーン。歪ませてもクリーンでも耳に痛くもならない美味しい音がでる。
このピックアップの特徴なのかギターの特徴なのか、パワーが無いがかなり深いローミッドが出る。「太い」ではなく「深い」ローミッド。平面的な太さではなく三次元的な深さ。うーん上手く説明できない。同じセッティングで弾くと、Jazzmasterよりも低音感のある音が出ます。
Jazzmasterには無いバネとかネジとかの響きの影響もあるのかも。
元々の生鳴りも大きく、ボディやネック全体が鳴るギターだったので、その鳴りを余すところなく拾ってアウトプットしているピックアップってことなのかな。Seymour DuncanのANTIQUITYシリーズはほんと好きですね。JazzmasterのフロントピックアップもANTIQUITY Jazzmasterにしています。
ESPのトーンチャートを見るとBottom6、Middle5、Treble7なので、同じヴィンテージ系ピックアップであるSSL-1やAPS-1と比べると谷が無くバランス良いトーンをしている。またD.C Resistance(直流抵抗)は9.8Kなので、ヴィンテージ系ピックアップの中ではそこそこ高めの出力であることがわかる。
ブリッジまわり
ブリッジのコマはKTSのチタニウムサドル、プレートはカラハムブリッジプレート、トレモロブロックはKTS チタニウムブロックです。ここも10年前から変わらずですね。

ボディ裏のスプリングはRAW VINTAGE RVTS-1 トレモロスプリング5本がけにしています。このスプリングは良いです。これも非常にボディ鳴りの豊かさに貢献していると思う。
スプリングハンガーもチタン製。ヤフーオークションで購入。非常に造りの良いパーツだと思いますが、音に貢献しているかは分からない。ここはただのチタン信者の趣味ですね(笑)。ちゃんとアース用のラグが付いてるのも良心的。チタンはハンダ付けできないからね。
電気系統

ボリュームポットはRS GUITARWORKSの280KΩポットにしている。
一般的にシングルコイル用とされるポットの抵抗値は250KΩなんだけど、このポットは少しだけ抵抗値を大きくしているので若干ハイが出るとのこと。
~メーカーサイトより~
CTS社にて特別に作られるRSパーツ独自のヴォリューム・ポットです。通常のモノより2倍の耐性とタイトにした許容誤差を擁しています。独自にカスタムしたTaperにより、スムースさとレスポンスに優れています。シャフトも耐久性に優れたブラスを使用。RSG3は、通常の250Kのものより若干ハイが出る事と、SUPER-POTのスムースな音色と相まって、より効果的なものになるように280Kとなっています。
確かに通常のものより高域の通りが良くなったと思うが、言われないと分からないレベルだと思うので、これでなきゃ!って感じはしないかな。値段も高いし。
ただ、耐久性が高いらしいのは良いことです。

ハンダはDUTCH BOY 黒缶を使いました。
秋葉原の「桜屋電機店」で買ったんですが、1940年代のモノらしいです。
当時のハンダの特徴なのか、粘度があるようなねっとりとして予備ハンダとかがなかなか浸透してくれない。その分固まったらバチッとくっつく気はする。

コンデンサはEmerson Custom Guitarsの“047PIO RED”オイルペーパーコンデンサ。0.047μf、耐圧200V。
このコンデンサはトーンを絞り切った時のエッジの残り具合とブリブリ具合がちょうど良く感じられた。
絞っていく時の減退具合もイイ感じ。

その前はAerovoxのオイルコンデンサ、0.047μf、耐圧200Vだった。
こちらもオイルコンデンサらしくもったりとした艶のあるトーンだったが、トーンを絞った時にもったりしすぎてあまり美味しいトーンが出なかったので、前述のEmerson Custom Guitarsコンデンサに交換した。
これはこれで、アルニコ5マグネットのパワー感のあるピックアップには、ピッタリ合いそうなコンデンサ。
配線材はWestern Electric、ポットとジャックの間の黒い箱はVillex Passive Rotary Tone Booster。ここも10年変えてませんね。ただもうあんまり使っていないけど。ただのトーンでもつまんないしね。甘いトーンにした時にポジションを変えてちょっとエッジを効かすようにしたりとか、ワウ半止めっぽいニュアンスにしたりとか、ちょいちょいっとした小技が効くデバイス。
まとめ
いつまでも愛で続けられるギターですね。もうINORAN氏本人は使っていないので、名付けて「俺CUSTOM」だ(笑)。
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