Fender ROAD WORN JAZZMASTERJAZZMASTER KTS PR-Mu チタンサドルとMastery Vibrato

Fender Mexico INORAN ROAD WORN JAZZMASTER のカスタム続き

ギターマガジン8月号(2016年7月発売)で「一冊丸ごと総特集 逆襲のジャズマスター」という特集が組まれました。

さっそく買って読みましたが、みんなジャズマスター好きすぎるだろ、と(笑)。

ギタマガ8月号逆襲のジャズマスター

表紙のジャズマスターはおなじみ田渕ひさ子さんの愛機だそうです。メチャカッコいいよね。
その他、INORAN師や土屋昌巳さん他、17名。皆さんの思い入れや、セッティングまで書いてあって、だいぶ濃ゆい読みごたえある内容に仕上がってます。

中でも土屋昌巳さんのインタビューは「ジャズマスターはコードFとかB♭が良く鳴るからジャズマスターなんだ」とか、深くて濃い話が書いてある。もう永久保存版にすべき。

とりあえずみんな買っとこう。

ウチのジャズマスターはというと

ウチのFender INORAN ROAD WORN JAZZMASTERもチコチコいじっています。まだまだ試行錯誤ですが。

まずピックガードを外してみたところ。ボディが2プライなのか知りませんが、下半分しか導電塗料が塗布されてない(苦笑)。でもしっかりラグは打たれていたりと、これがメキシカンクオリティ?

Fender ROAD WORN INORAN JAZZMASTER
超テキトーな導電塗料の塗布

コンデンサーは安っちいやつ。配線はそこそこ太めだが、廉価版の域をでない感じのもの。ヴォリューム&トーンポットはしっかりCTS製の1MΩのもの。ここは基本ですね。
Fender ROAD WORN INORAN JAZZMASTER

まずポットを1MΩから500KΩのものに変更した。変更したブツはMontreuxから出ているオリジナルパーツ、「EXC Basic – Custom CTS」にした。
EXC Basic - Custom CTS

EXC(Excellent Cryo Treatment/エクセレントクライオ処理)は一般的な液体法ではなくガス法を採用したクライオ処理の手法らしい(←そういう謳い文句にとことん弱いオーヲタの鑑)。一般的なクライオ処理とどのくらい差があるのかはわかりません。
それぞれ、EXC Basic – Switchcraft mono jack、EXC Basic – Custom CTS A500K Split ×2個。普通のジャズマスターはヴォリュームポットのみBカーブなんだけど、個人的な好みでBカーブはあんまり好きじゃないのでAカーブにした。

導電塗料をヌリヌリ。しようとしているところ。
fenderroadwornjazzmaster06

こちらはマスキングテープを貼ったところ。多少の隙間はあえてだよ。ピックガード裏のアルミテープに接触させたかっただけだよ。下手くそだからじゃないよ。

マスタートーンのコンデンサーと配線材はやっぱりこちら。
Jensen/Bare Knuckle Pickups ペーパーオイルコンデンサー、Montreux Western Electric NOS Black enamel wireに決まり。
Jensen/Bare Knuckle Pickups ペーパーオイルコンデンサ

この前に幾つか別のコンデンサーを試してみたんだけど、クリアさと甘さが良い感じで同居しているのはやっぱりこれだった。
以前記事にしたBacchus Jazzmasterから移植したもの。

Fender ROAD WORN INORAN JAZZMASTER
写真じゃどんなピックアップかわかりづらいけど…。

ピックアップは、こちらもBacchus Jazzmasterから移植した、フロントがSeymour Duncan ANTIQUITY for Jazzmaster、リアがRetro Tone Pickups P-90JM “The Egg”

フロントのAntiquityはアルニコ2マグネットによるローゲインで非常に上質かつイナタイ甘い音が出てとても好き。リアのP-90JMはちょっと中域にクセというかピークがあって、P-90っぽい湿ったニュアンスがあるピックアップ。パワー感も突出してあるわけじゃなくローパワーというわけでもなく、使いやすい。

ブリッジの問題

Bacchus Jazzmasterに取り付けていたMastery Bridge M2は、Road Worn Jazzmasterには取り付けられなかった

そこで、KTS PR-Mu チタンサドルに換装した。
fenderroadwornjazzmaster01

指板アールに合わせてコマの高さが揃えられている。削り出しの精度も高く、鈍色のシルバーがとても良い感じ。
kts-pr-mu

また、ネックポケットに0.3mmのブラス(真鍮)製シムを挟んで、ネックに角度を付けた。
fenderroadwornjazzmaster03

ネックに角度をつけたことでブリッジの高さが数mm上がったことと、ブリッジサドルをKTS PR-Muに変更したことで、テンション稼ぎと弦落ち対策に付けていたBUZZ STOP BARは不要になったと判断して外した。

やっぱりBUZZ STOP BARは無い方がジャズマスターらしいルックスになる気がします。

まとめ

導電塗料を塗布し直したことで、ノイズ感は大幅に減少した。
ヴォリューム&トーンポットの数値変更、コンデンサと配線材の変更、ピックアップの変更でほぼ自分好みの音になった。

あとはブリッジ周りなんだけど、やっぱりこのジャズマスターにチタンパーツは合わないような気がしている。響きは綺麗に響くんだけど、どうも音が軽いというか、腹に響く感じが無くなってしまった。ルックスは非常に好みなんだけどな。

ここはノーマルに戻すことも含めてまだ改善の余地ありそう。

追記

リアピックアップをRetroTonePickups JM-RS “Retro Sonic”、ブリッジサドルをブラスサドルに換装しました。

RetroTonePickups JM-RS “Retro Sonic” に換装しました

Fender Mexico INORAN ROAD WORN JAZZMASTERのリアピックアップを、RetroTonePickups JM-RS “Retro Sonic”に換装しました。 …

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