前回のBacchus Jazzmasterの内部配線を交換 ~その1 からだいぶ間が空いてしまいましたが、その2です。
その1ではだいぶ実験的な配線材を使ったがイマイチな結果だったので、今回はオーソドックスかつイイカンジなワイヤーにしました。
今回使ったのはこちら。
モントルー(Montreux)Western Electric NOS Black enamel wire。ワイヤーの太さはAWG21、ブラックエナメル、絹、布巻き、1960~70年代のヴィンテージ単線。
現在はもう品切れで取り扱ってないが、ずっと前に購入しそのまま眠らせていたモノ。
さっそく作業開始。
今回はヴォリュームポット~プリセットスイッチ~ジャック間の長い箇所。
一応2本ずつ撚って配線してみた。改めて見ると撚りが甘いけど…。
また、プリセットトーンのコンデンサーも換えてみた。
ヴィンテージ・ストラトキャスターとかにも使われてたという、ボタン型のセラミックコンデンサー。「103K」と書かれているので、0.01μF。耐圧は確か1.5KVと書かれてた。一般的なギター用コンデンサーよりもかなり高めの耐圧。
秋葉原のパーツ屋で数百円でした。
結果
今回は配線とコンデンサーを取り換えるだけだったので、チャチャっと終了。
音を出してみてコード一発で分かる、求めていた音。
弱く弾いても強く弾いてもどんなピッキングニュアンスも余さずアウトプットしてくれる。
どの音域を弾いても気持いい倍音が乗ってくる。
これだよこれ。
トーンを絞ってみる。マスタートーンのJensen/Bare Knuckleコンデンサー、とても上品で綺麗なかかりかた。
絞ってもブリブリともムチムチともならず、スッと高域が落ちる。前の配線みたいに、艶の無い面白みの無い音ではなく、とても綺麗なかかり方になった。
クリーントーンでツマミを5~6くらいに絞ると、音の角がとれたとても綺麗なクリーントーンになる。これはクセになる。
プリセットトーンのセラミックコンデンサー、こちらは甘く太くブリブリムチムチな中低域になる。高域は削れても倍音が残るので、シングルノートとか弾くとメチャ気持良い。
こちらもクセになる。
まとめ
やはりそれなりのパーツはそれなりの使い方をしないと真価が発揮できないという、良い実験ができた。配線を撚るなら、別々の線材を撚ってハイブリッドにしても面白いかもしれない。
コンデンサーとかもまだまだ突き詰める余地ありそう。配線材については、このギターにはWestern Electric NOS Black enamel wireが今のところベストマッチかな。
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