Bacchus Jazzmaster 内部配線

Bacchus Jazzmasterの内部配線を交換 〜その1

いつごろからか覚えてませんが、Bacchus Jazzmasterからポップノイズみたいなものが発生するようになっていました。
いつもヘッドフォンを使って鳴らしているんだけど、そこに「ボッ、ボッ」というノイズが不定期に発生する。ヘッドフォンなもんで結構気になるし、一度それに気付いてしまうと、どーにも気になってしまう。

そこで、ノイズ対策と併せて音質改良を狙って内部配線やパーツ類をリフレッシュしてみることにしました。

内部を開けたところ

以前に自分で配線交換等をしたんだけど ポットの裏はハンダてんこ盛りだし配線はダルダルだし、あんまり、というか全然綺麗じゃない(汗)。
Bacchus Jazzmaster 内部配線

パーツ交換

端子類はお馴染のSwitchcraft製。CRYO処理を施したちょい高級なパーツ。この3点トグルスイッチの他、ジャック、ポットもCRYO処理されたSwitchcraft & CTS製に交換。
Bacchus Jazzmaster トグルスイッチ交換

狙いとしては、通常のJazzmasterでは1MΩのポットなのだが、このギターでは250KΩにしている。そこで、おそらくハイ落ちしているであろう分を導電性の良いパーツで補いたいな、というところ。

スライドスイッチは普通(?)のSwitchcraft製。
今回換えてみて分かったが、やはりSwitchcraft製のスイッチはカチカチとしたクリック感がしっかりしていて、ガタツキも無く剛健。
Bacchus Jazzmaster スライドスイッチ交換

ハンダはOyaide SS-47。ノリも良く使いやすいハンダ。
こちらもオーディオ的な導電性の良さを狙ってはいるが、ハンダの音の違いはぶっちゃけ分かりません。
Oyaide SS-47 ハンダ

コンデンサは、Jensen/Bare Knuckle Pickupsのペーパーオイルコンデンサ、0.022μF、630VDC。ゴールドがカッコいい。
誰も見ないところにカッコ良さを求めるのもどうかと思いますが(笑)、誰も見えないところにこだわる、ここ大事なとこね。
Jensen/Bare Knuckle Pickups コンデンサ

内部配線材は、メインの一番長い配線をFree The Tone CU-416に。
Bacchus Jazzmaster 内部配線をCU-416に交換

一般的にはパッチケーブル用なのでちょっと邪道かもだが、↓のサイトを見てどんなもんか試してみたくなったため。

https://d.hatena.ne.jp/Billl/20130605/p1

今回の作業は、これがしたかったからというのも大いにある。

その他、細かい配線部分はWestern Electricのもの。
ポットは特に交換せずAlpha製のもの。
あと、プリセットトーンのコンデンサを、Matsushita製、0.022μFに交換。
Bacchus Jazzmaster プリセットトーンのコンデンサーを交換

あと、意味があるかは分からないが、プリセットスイッチとヴォリュームの島をラグと錫メッキ線で繋いでアースを取ってみた。

Bacchus Jazzmaster 内部配線 ノイズ対策

まあやってから思ったが、アノダイズドピックガードなので金属製だから、わざわざ線で繋ぐ必要無いわな、と。
普通のプラスチック製ピックガードなんかなら、効果あるんだろうけど。

完成版。だいぶ綺麗に配線できました(と思う)。
Bacchus Jazzmaster 内部配線 交換完了

Jensenのコンデンサーが大きいのと、Free The Tone CU-416が太いので、ちゃんとキャビティ内に収まるかちょっと心配だったが、配置を調整してあげればバッチリだった。

あと、錫メッキ線でジャック~ポット~トグルスイッチ~プリセットトーンまで一本で繋いで、アースを取った。ムダな接点が無くなるのでノイズ対策に良いのではないかと。配線の見た目も綺麗になりました。

音を出してみて

びたーっとスピーカーに張り付くような押し出し感が凄い。ヴィンテージにある奥行き感やベルトーンみたいなのは感じられず、全部の音域で音がひたすら前に出てくる。豪速球をエグいコースにバンバン投げられてる感じ。
ノイジーな感じも無い。ここまで変わるとは、CU-416凄い。

凄いけど、しかし全く好みじゃなかった(笑)。

メインのトーンを絞ってみる。
…なんとも絞まりの無いトーンになってしまった。芯が無いというか、音の艶が無く面白みの無いトーン。

プリセットコントロールにしてみる。
トーンを絞ると、見事に中高域がバッサリ落ちて、低域だけ残る。牛みたいにモーモー言うトーンになる。ベースに合うかもしれないかとも思ったが、モーモー言うだけで抜けない音だ。

こちらも好みじゃなかった!

まとめ

やっぱりスタンダードでオーソドックスなパーツにはそれなりの理由があることがよ?く分かった。実験的すぎてもダメだね。

しかし実際にやってみて分かることは大事かな。今回ダメだったパーツも、組み合わせを変えたらもしかしたら良い感じになるかもしれないし。
CU-416の音は、スピーカーに張り付くような音を狙う分にはハマるかもしれない。

と言うわけで、再びパーツを吟味することにします。懸案だったポップノイズは無くなった模様。ノイズ対策として方向性は間違ってないハズ。
引き続きBacchus Jazzmasterいじりは次回に続く(多分)。

2015.09.13追記

その2を書きました。

Bacchus Jazzmasterの内部配線を交換 -その2 | へたれマカー日記

前回の Bacchus Jazzmasterの内部配線を交換 -その1 からだいぶ間が空いてしまいましたが、その2です。 その1ではだいぶ実験的な配線材を使ったがイマイチな結果だったので、今回はオーソドックスかつイイカンジなワイヤーにしました。 今回使ったのはこちら。 モントルー(Montreux) Western Electric NOS Black enamel …

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