押し入れから引っ張り出してきたシリーズその3。Lovepedal Death of Voxのレビュー。
Lovepedalはこれで手持ちラスト。好きですね。
Death of VoxはVOX AC30の真空管が飛ぶ寸前の音をシミュレートしたペダルらしい。うーんマニアックすぎる。
外観
ツマミ自体は二つしかないので操作はすごく簡単。左がヴォリュームで右がゲイン。表記は何もないが適当に触っていたらわかる感じ。
ツマミが違う種類なのは何でだろう。前のオーナーさんの趣味か、ビルダーさんの趣味か。
中身はハンドワイヤード。部品の点数はSuper6に近いかな。
サウンド
ヴォリュームは12時以降であればどの位置でも使える音だが、上げ気味でもバランスが破綻しないしその方がパンチが出てきて良い。
ゲインはゼロでも多少カリッとした歪み感が乗るので、クリーンブースターよりはゲインブースター的な使い方が良さそう。10時くらいから中域が美味しいクランチになって、1時を過ぎてまわしていくと、少々ファズっぽいゴリッとした歪みが乗ってきて超気持ち良い。このクリーミーさや中域の絶妙な出方はEternityやSuper 6にも通じるLovepedal特有の味ですかね。
ヴォリュームの追随が素晴らしい
EternityやSuper 6との違いではっきりと凄えと思ったのは、ギターのヴォリュームに対する反応。
Death of Voxは、ペダル側でゲイン全開でもギターのヴォリュームを5〜6くらいに落とせばしっかりとしたハリのあるクリーントーンになる。ペダル側がクランチ程度の歪みならヴォリューム8くらいでクリーンになる。
普通のペダルだとクリーンにしたくてヴォリュームをあまり下げちゃうとコシが無くなってしまうけど、DOVはコシが無くならずに歪みだけスッと落ちていくので、セッティングによってはペダルをOFFにするよりも良い鈴鳴りのクリーンが得られる。手元で歪みをコントロールするという渋い動作が出来る(笑)
良いヴォリュームペダルも欲しくなりますね。
スタジオのMarshall JCM900との相性が良かった
こないだスタジオに入ったんですよ。Free The Tone Fire Mistと入れ替えて試したんだけど、JCM900の音のエッジ感やきつめのハイミッドと、DOVの音像の柔らかさやクリーミーさが非常にマッチでした。
FireMistだと音のスピード感は良いんだけどギャンギャン過ぎて大変。ガンガン掻きむしる時はアリかもだけど、その時は音の隙間が多い歌モノだったのでDOVの柔らかさが他を邪魔せず自分も隙間を埋められる感じで気持ち良かったね。
まとめ
LovepedalはEternity、Super 6、もう手放してしまったE6とこれまで4台使っているけど、このDeath of Voxが一番アンプっぽい感触かも。良いアンプってガッと歪んでるように聴こえててもヴォリューム次第ですぐクリーンが作れたり、トーンをいじらなくても抜ける音が作れたり、というイメージを持っているけど、まんまその使い方でいけるペダル。もう廃盤なのがとても惜しい。
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