KAMINARI Curl Cableを購入しました。
“エフェクターのようなケーブル”とのことで興味を持っていた逸品。
ケーブルの一部分のみをカール形状にすることで、カールケーブル特有のサウンドを得つつ、ストレートケーブルのレンジの幅をキープ。耳に痛いと感じるハイの尖った部分が自然に抑えられることでミドルが持ち上がり、アンプのイコライジングでは得られない効果をケーブルで得ることが出来る。
とのこと。
使用機材
ギターはFender Mexico INORAN JAZZMASTER、アンプはAmplitube 4 のJH Goldというアンプモデル。ジミヘンが使っていたMarshallアンプのシミュレートらしい。
ルックスが良い!
買ったのは3mでストレート×L型プラグのバージョン。カールコードってなんかレトロで良いですよね。昔は音が眠くてルックスも古くさくて敬遠していたけど、歳食ったってことかな(笑)。
「神鳴」の文字が。
クランチが良い!
コードを一発弾いて感じるのが、音が丸っこい。決してハイが出ていない訳でなく、ちゃんと上も下も美味しいレンジは出ているんだけど、音像の角がとれているというか。
そして、中域から中高域の音が前に飛んでくるように感じる。アンプモデルのセッティングによっては、ワウペダル半止めのような音も出せた。
クランチ気味のミドルゲインな音にしてやると、甘く太くザラッとした凄まじく元気な良い音になる。
KAMINARIギターケーブルの特徴である、乾いたスピード感のある音に、中域の張り出しを加えた感じ。クランチが超気持良いのでずっと弾き続けられてしまう。
セッティングとシチュエーションを選ぶケーブル
ちょっと難解だったのが、今までクリーントーン用に作っていたアンプモデルのセッティングが、このKAMINARI Curl Cableではモコモコしたり中域が歪んでしまい全然使えなかったこと。それくらい中域にゲインが乗る。
逆に、KAMINARI Curl Cable用にカリッとして張りのあるクリーントーンセッティングをしてやると、今度はオーバードライブペダルを踏んで歪ませると中域が煩くて痛い音色になってしまう。クリーントーンをメインに意識するセッティングはなかなか難しい。
最終的には、KAMINARI Curl Cableを使う時はギター側のヴォリュームを絞ってクリーンにしてやることにした。Amplitube 4のMarshallアンプモデルやORANGEアンプモデルのザラッとしたクランチは、ギター側のヴォリューム追随性が良いので、そっちの方が全然使いやすい。
基本的にクランチ用として割り切って使う方が良いのかも。手持ちの「minimichine うらら」や「Free The Tone MS-2V」、「Bondi Effects Del Mar Overdrive」等のクランチが気持良いペダルとの相性も良いです。
スタジオで音出ししてみた
これまではAmplitubeとヘッドフォンで鳴らしていたんだけど、スタジオに入る機会があって一緒に連れて行った。
ギターはJazzmaster、アンプは定番のJC-120やMarshall JCM900だったんだけど、KAMINARI Curl CableはJCM900にめちゃくちゃフィットした。
Amplitubeだと少しクリップしてしまうKAMINARI Curl Cableだけど、実物のアンプのダイナミクスだとしっかりとクリーンになって、ちょっと中域にクセのあるエロいクリーントーン。
歪ませてもJCM900の余計なちょっと耳に痛いハイとローが削れて、これまたエロいクランチに。Tube Screamerを噛ませた感じというと言い過ぎかな?でも効果としては近い感じかも。
KAMINARI Curl Cableは室内だけじゃ真価はわからない。ぜひデカイ音で鳴らしてほしいシールド。
まとめ
エフェクターのようなケーブルという謳い文句は伊達じゃなく、本当に音が変わることが実感できるケーブル。
カールコードによく言われるノイズやレンジの狭さなんかも感じられず、ギターケーブルとしての品質も良い。
歪ませるととたんに元気良く鳴る面白いケーブル。
特にスタックアンプで大きな音で鳴らしてほしい。
良いクランチトーンが欲しくてなかなか辿り着けない人は、これを一発弾いてみて。元気なロックが似合うケーブル。
おまけ
カールコードってなんかジャズマスターと似合う(気がする)。
X100Fのフィルムシミュレーション「クラシッククローム」で撮ったんだけど、良い感じ。
モノクロも映える。なんだろ。やっぱりカールコードってレトロ感が出るのかな。
コメントを残す