久しぶりに新品でエフェクターを購入。FLAMMA FS02 Reverbのレビューです。
FLAMMAは中国のメーカーですかね。多機能系のコンパクトエフェクターやマルチエフェクター、ドラムマシンやルーパーなんかも出してるようです。
価格は安いけど筐体は安っぽさ皆無。LEDの光具合も綺麗で見やすい。LEDの形状がメカっぽくてヨシ。なんかガンダムっぽい。そういえば型番のFS02というもなんかモビルスーツのコードネームっぽい。フォントもなんかロボアニメっぽい。中の人がそういうの好きなのかな。
スペック
- Stereo Input and Output
- 消費電流:DC. 9V 300mA
- サイズ:69.82×121.5×50.65mm
- 重量:0.298kg
標準的なサイズと重さなので、ボードにも入れやすい。消費電流は高めなので、パワーのあるサプライが必要。
この価格帯のコンパクトエフェクターでステレオIn-Outなのはなかなか無い(と思う)。
コントロール
左上から、
- LEVEL:エフェクトレベル
- HI-CUT:エフェクト音の高域コントロール。右に回すほど高域がカットされる。
- LO-CUT:エフェクト音の低域コントロール。右に回すほど低域がカットされる。
- DECAY:エフェクト音の減退コントロール
- SAVE/SELECT:リバーブルームの選択、プリセットセーブ
- PRE-DLY:原音からエフェクト音が起こり始めるまでの時間
レベル、プリディレイ、ディケイだけでなく、ハイカットやローカットのコントロールがあるのは良いです。基本のルームが7つあって、そこから好みのセッティングをプリセットできる。
フットスイッチは、通常のエフェクトオン・オフの他に、電源入れる同時に長押しでトレイル機能のオンオフができる。
トレイルオフでは赤色、トレイルオンで青色のLED。遊び心が感じられる。
リバーブサウンドについて
- Room:残響が短い、小さい部屋のリバーブ。基本のやつで使いやすいですね。
- Hall:たっぷりとした残響のリバーブ。過剰な効きでなく、使いやすいです。
- Church:教会のような中ホールくらいの大きさの響きのリバーブ。薄くシマーリバーブがかかってます。これも過剰でなく綺麗な響きで好き。
- Cave:洞窟の中みたいな神秘的な残響音のリバーブ。これも好き。
- Plate:ドライな響きのリバーブ。
- Spring:レトロな響きのスプリングリバーブ。アナログのビヨヨーンとしたリバーブの感じは薄めなので、それを求めるなら違うリバーブペダルの方がいい。
- Mod:エフェクト音にモジュレーションをかけたモジュレーションリバーブ。フワフワした幻想的な響きで、これも綺麗で好き。
基本のリバーブサウンドを選択して、そこからツマミをいじって好みのサウンドを仕上げていく。普通のトーンじゃなくてハイカット、ローカットができるのは良い。作ったセッティングはSAVEボタン長押しで保存できる。
どれだけツマミをいじっても基本のリバーブサウンドから大きくかけ離れないので、使いやすい。全ツマミ全開でもエフェクト音だけでグシャーっとならないので、逆にグシャグシャにしたい人には物足りないかも。
もったいないところ
使っていてちょっと惜しいなと感じるところはいくつかあります。
- プリセットを切り替える手段が手押ししかない。
外部スイッチやMIDIで足元で切り替えできると便利だが。 - デフォルトプリセットのバンクとユーザープリセットバンクがあると良かった。
セーブしたセッティングから基本のセッティングに戻すのは、ファクトリーリセットの操作をする必要がある。それも全部戻っちゃうので、特定のサウンドだけ戻すってことができない。ここはユーザープリセットのエリアがあると良かった。
でもこれらを実装したらとても1万円以下の価格とこのサイズに抑えられないだろうな。
デモ(YouTube)
まとめ
低価格、いろんなサウンドが作れる、頻繁な切り替えを必要としない、エフェクト量はそこそこで十分、というユーザー層にはぴったり。一昔前はメイドインチャイナってだけでギャースカ言う人々が多かったもんだけど、実際にその頃はちょっと安っぽくて、まあこの値段ならこんなもんだよなというものがほとんどだった。
ここ数年はもう全然そんなことなくて、このクオリティとコストパフォーマンスは単純に凄いと思う。
リバーブ初心者から中級者におすすめのリバーブペダル。
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