BOSSの新作「技-WAZA CRAFT-」ペダル、CE-2W CHORUSを買いました。
最初に技-WAZA CRAFT- ペダルが登場した時に、そのうちChorusも出るんじゃないかと思っていたらやっぱり出てきました。
そしてそのままの勢いで予約して購入。
オリジナルのCE-2も持ってて、Free The Tone Tri Avatar という最高のChorusペダルも持ってるんですが、やっぱりこの爽やかなブルーのボディには無条件に惹かれます。ラヴです。
Tri Avatarと違うのは、「BBD(遅延素子)を採用し、当時の設計を再現したフルアナログ回路設計」だということ。
以下、CE-2Wのレビューです。
オリジナルCE-2との比較 〜ルックス〜
自分の持ってるオリジナルCE-2は黒ネジです。銀ネジがどうとかについては全く興味無いんですが、CE-2Wは銀ネジです。最初期のCE-2を目指して作り込んでいるのかな。
オリジナルは塗装ハゲとかしちゃって、少し色褪せてもいて貫録出てますが、カラーについてはどちらも全く同じです。
CE-2Wについてはステレオ出力に対応しています。モノラルのCE-2よりも広がりがある音が得られそう。
どちらも同じく「Made in Japan」。個人的には日本製にそれほど拘りは無いんですけどね。響きが良いのは確かです。
オリジナルCE-2との比較 〜サウンド〜
まずはオリジナルCE-2とCE-2Wのスタンダード(CE-2)モードを比較してみます。
2つ直列で繋いでいます。前にCE-2Wを置いているのは、多分CE-2Wの方がバイパス音は良いんではないかという予想から。本当はスイッチャーに繋いで並列で比較する方が良いんですけどね面倒くさいから。
オリジナルCE-2の方はLEDが少々劣化していて、暗い。
CE-2Wは、高輝度LEDらしく明るい。
実際の出音については、オリジナルCE-2の方が中域に厚みがあって、より深くディープにChorusがかかっているように聴こえる。
ただ、高域のきらびやかさはCE-2Wの方が良く聴こえる。
もしかすると、新品だった頃の状態のオリジナルCE-2をリファレンスとして、CE-2Wの音がデザインされたのかもしれない。さすがに発売から30年以上経っているので、自分のCE-2は何かしら内部パーツも変性しているだろうしね。
しかし、ヘッドフォンして耳をそばだてながら弾き込んでいるからなんとなく違いが分かるのであって、ブラインドで聴き比べた時には絶対に分からないだろうってくらいの差。それがバンド内で合わせたら確実に分かりっこないはず。それくらいオリジナルと差が無いCE-2Wの実力とも言えるし、CE-2の音色が現在でも通用し愛されている証明になるとも言える。
CE-1モード、Vibratoモード
技-WAZA CRAFT- シリーズの特徴であるカスタムモード、このCE-2Wは名器CE-1のサウンドも手に入る。
スタンダード(CE-2)モードがすっきり爽やかだとしたら、カスタム(CE-1)モードはこってり濃厚なChorusサウンド。原音とともにエフェクト音が裏でショワショワうねるのがわかる。波形的には中域が盛り上がったカマボコ型、典型的なアナログ・コーラスの音。
CE-1は持ってないし音出ししたことも無いんだけど、ネットの評判を見る限りだととてもCE-1の音に近いらしい。あの馬鹿でかい筐体を持ち運ばなくても良くなるなら、このCE-2Wは最高だと思う。
Vibratoモードは原音の音を揺らすんじゃなくて、あくまでChorusサウンドを出しつつエフェクト音を揺らすタイプみたい。これはこれで面白い。
バイパス音について、オリジナルCE-1は繋いだだけで音が太くなる(劣化する)と言われてるけど、CE-2Wは特に劣化も変化も感じない。バッファード・バイパスなんだけど全然変なクセも無く使える。最近のBOSS製品は本当に良くできてる。
まとめ
オリジナルCE-2とブラインドテストをやっても違いが分かる人はいないんじゃないかってくらい、ほとんど同じ音が出る。
その音の差もパーツの経年変化じゃないかって程度なので、今、この音を求めてCE-2を買うならCE-2Wで良いじゃん、と思わせるくらいの完成度。ヴィンテージペダルの価値が音以外のものになってしまうと、存在意義が減ってしまうね(笑)。
とりあえずアナログ・コーラスを買うならもうこれ一択でいいんじゃないかな。
ギター・マガジン 2018年11月号に新しいWAZA CRAFTペダルMT-2WとDC-2Wの紹介とともにWAZAシリーズの特集記事が組まれています。人間椅子・和嶋氏のエフェクター愛あふれるレビューも必見。
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