ちょっと時間が空いてしまいましたが、というか今シーズンはほとんどゲームレビューの記事すら書いてきませんでしたが、インディアナ・ペイサーズの2013-14シーズン終了。
シーズン後半からプレイオフはほんと苦しい戦いが多くガッカリな内容が多かった。よくカンファレンスファイナルまで進めたもんです。やっぱりチームの地力はあるんでしょうが、精神面でガタガタなのが観てる方にもわかってしまい、なかなかストレスの溜まるシーズンでした。
あと、ダニー・グレンジャーのトレードがなー。かわりに入ったエバン・ターナーが予想以上にフィットしなかったのも、余計にたられば言いたくなるもんで…。アンドリュー・バイナムについてはもう知らん。
以下、シーズンやチームや選手への感想など。
- チームについて
56勝26敗でイースタン・カンファレンス1位は素晴らしい。ただ、終盤?プレイオフにかけてのガタガタっぷりでそれも霞んでしまった。選手も集中力を欠いたようなプレイとか、内紛のような選手批判やケンカが見えてしまって、よくこんなんで1位になったなという感じ。まあそのおかげでなんとかカンファレンスファイナルまで進めたが、本当に強いチームには敵いませんでしたね。マイアミ・ヒート(というかレブロン&ウェイド)は大嫌いなので、今年こそ倒したかったのだが。
どこかの対戦後にスパーズの名将ポポヴィッチさんも言ってましたが、チャンピオンになるにはシーズン1位を目指すのではなくプレイオフで勝ち進めるようにシーズンを戦わないといけなかった。(と言いつつしっかりリーグ1位の勝率で終わるあたり、サンアントニオ・スパーズは真に強いチームであるな) - ロースターについて
ベンチ陣はともかく、スターターについては今のメンバーでの戦い方に限界が見えるので、何かしらのテコ入れがあると思われる。まあSGのランス・スティーブンソンがFAになるので、再契約できなければ何かしら動きはあるでしょうが。昔からINDは我慢強いので、FAが望めなければ2年目になるソロモン・ヒルの成長のためにスターター昇格させるかもしれない。あとは硬直化した選手起用は危険だなと。以下Twitterで見た面白いデータ。Over the last 2 seasons, the IND starters have played almost twice as many minutes as any other lineup: pic.twitter.com/eypYkkndq3
? John Schuhmann (@johnschuhmann) 2014, 5月 26
INDのスターターはほかのどのチームよりも長時間プレイしている。まあ、ずっと良いコンディションで出られているってのは素晴らしいんだけど、この5人以外の選手が入ったときに良いプレイができないことがシーズン終盤は目立った。
特に、せっかく加入したクリス・コープランドがさっぱり使われなかったのは疑問の残る采配。プレイオフ1回戦のアトランタ・ホークス戦ではチームを救ったと言える活躍してたし、レギュラーシーズン中からローテーションに入れて使って欲しかった。あとポイントガードのポジションも強化必須。ジョージ・ヒルも良い選手なんだが、いかんせんナチュラルポジションじゃないので展開力や突破力が厳しい。MIAみたいにプレッシャーきついディフェンスされると真っ先に狙われてたし、ヒルを6thマンに置いて、純正PGを入れられれば。そんな人材がいればの話ですが…。
不調の時に選手を信じ続けて使うのもアリですが、事前にどんなローテーションでも戦える対策をしてこなかったとも言えるわけです。来季はそこの答えも見たいところ。
- 選手について
結果だけ見れば、ポール・ジョージ、ランス・スティーブンソンは良いシーズンを送れたと思う。ポールは、スキャンダルとかマイナスイメージはあったものの、オールディフェンス1stチームとオールNBA3rdチーム入り。大型契約やオールスター選手の仲間入りで、まだまだ伸び代もある。
ランスはMIP獲得かとも言われたし、オフのFAの目玉になると思われる。プレイオフでの奇行が話題になったが、勝利への欲求と考えれば戦う意思の見られなかったプレイオフ最終戦で独り戦っていたプレイヤーとも見れる。何よりプレイに華があるしね。INDと契約できれば最高だが、他チームで良い契約をゲットするのも見てみたい。
シーズン前ディフェンスNo1になると息巻いていたロイ・ヒバートは、序盤?中盤は素晴らしく良かったが、シーズン終盤からプレイオフではすっかり萎んでしまって、チームメイトや戦術批判はする、0得点0リバウンドの試合も珍しくなく、すっかりネタキャラ化してしまった。まあオフェンスで使いこなせないINDのシステムにも問題あるんだろうが、ディフェンスで壁にすらなれなかったのは非常にガッカリ。自分に求められているものを思い出して欲しい。
しかし契約年数とかタックスラインとか考えると、ランス以外は現状維持になるのが一番確率高そう。 - ダニー・グレンジャーについて
デッドラインギリギリで成立したダニー・グレンジャーのトレード、個人的に非常に萎えた出来事でしたが、結果的にチームにプラスは無かった。エバン・ターナーがあそこまでフィットしなかったのは予想外だったが、それよりも精神的に穴が開いてしまったのではないかと思う。
以下個人的な感想だが、ダニーが復帰してきた頃は意識的にボールを回して全体でシェアできていたのが、トレード後からボールの止まるオフェンスが多くなった気がする。スタッツ的には全盛期とはもはや比べるレベルでは無かったが、復帰時にみんなから祝福されポールやランスに慕われていたダニーを出したのは、取り戻せないレベルでダメージを与えてしまったのではないかと思う。ダニーは今でも好きな選手なので、来期はどのチームと契約するんだろうかね。LAに家があるそうなので、クリッパーズやレイカーズあたりか。プレイヤー再生工場的なサンズもスタイル的に面白そう。こちらの動向も楽しみです。
そんなこんなでペイサーズの個人的シーズン感想でした。来季もなんだかんだでいろいろと楽しみですな。
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