Animals PedalからリリースされたCustom Illustrated シリーズ、Car Crush Chorus/Vibe by hmng 光の匂いのレビューです。
買ったのは結構前だけど。hmngさんのイラストがとても良かったので見た目買い。
名前の通り、コーラスとヴィブラートのニコイチペダルです。Depth、Rate、ColorにChorus/Vibe切り替えミニスイッチと、とてもシンプルなツマミ類。
60年代末期の混沌とした世界情勢の中生まれた“サイケデリック”なサウンド。その音色を支えた、日本生まれの唯一無二なモジュレーションエフェクトがあります。
音がねじれながらうねるようなサウンド。重みのあるトーンが回転しながら風を切るように揺れる。当時はほとんど名前も知られていなかった、ミステリアスなボックスが発するその音色は、今でも“神”とさえ言われる左利きのギタリストのサウンドをさらに神格化しました。
ユニ・ヴァイブ。その機材は、そう呼ばれました。オリジナルモデルは現在も世界中のアーティストが探し求めています。
Animals Pedal Car Crush Chorus / Vibeは、そんなヴィンテージモジュレーションサウンドをシンプルに作るためのコーラス/ヴィブラートペダルです。
https://www.animalspedal.jp/products/animals-pedal-car-crush-chorus-vibe-1
とのことで、爽やかなモジュレーションよりはエグめのミョンミョン言わす系のサウンドなペダル。
スペックは、
- 消費電流:5.5mA
- インプットインピーダンス:500k
- アウトプットインピーダンス:10k
- トゥルーバイパス
なので、電池でも使いやすい。コンパクトなボードにも、大掛かりなボードの隙間埋めにもピッタリ。
Chorusについて
コーラスモードは3次元的な奥行きや美しさのあるBOSSやFree The Toneのようなコーラスではなく、奥行きが少ない代わりに「うねり」がはっきりわかる性質のコーラスになっています。
BOSSやFTTだとそれ単体で綺麗な奥行きが出るので、歪み系やディレイやリバーブを一緒にかけると過剰になる面もあるけど、これだと単体での広がりが少ないので歪みや空間系と合わせやすい。むしろ積極的に組み合わせてサイケな音色を出していきたい狙いが感じられます。
コーラスモードだとColorツマミがパスされるのかな。DepthとRateだけの音作りとなる。まあ、これだけでも何の問題も無いでしょう。
Vibeについて
ヴィブラートはこのペダルの本命。これこそサイケって感じで、歪み系、特にファズと合わせるととても良い。
Flying Teapotのファズと合わせてみました。Depth全開、Rateゼロ、Color全開にすると、ファズディストーションの音の壁に壮大なうねりが加わって渦潮みたいなイメージの音になる。
レンジ感もちょうど良くあって、音痩せとかは皆無ですね。
まとめ
Custom Illustrated シリーズはもう出てないけど、もし中古で見つけたらぜひお試しあれ。素のペダルでも安くて質が良くてコンパクトなので、一台持っておけば色々遊べると思います。
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