押し入れから引っ張り出してきたシリーズ。Boot-Leg Jazz Fuzzのレビュー。
Boot-Legのペダルはこれが最後。
興奮するという意味での“Jazz”というネーミングとのこと。
ファズは他の歪みモノよりも沼の深さが深くて、マニアックなユーザーが多いという偏見を持っているんだけど、確かに取っつき辛いイメージのジャンルのペダルではあると思う。
しかしそこはさすがBoot-Legさん、ジージー言ったりとかブリブリ言ったりとかも抑え目で、とても扱いやすいファズになっている。ディストーションとファズの合の子みたいな感じで、ザラッとしたワイルドなディストーション、と言うと取っつきやすく感じるかな。その分ぶっ飛んだキャラクターは皆無です。
コントロール
左から、Volumeは1時くらいを過ぎた辺りからガッと音量が上がって、パンチが出てくる。1時以下だとなんかヒョロイ音になって音圧も無くなってしまうので、ヴォリュームはできるだけ上げ目が良い。このツマミがこのペダルの音作りの基本なので、オンオフの音量バランスよりもここはグイッとアゲていこう。
真ん中のVintageツマミは、音のキャラクター。左に回していくと、ドンシャリ気味でザラッとした感触になる。ちょっとラジオっぽいトーン。一般的なファズのイメージなサウンド。
右に回していくと、中域が張り出してきてムチムチしたエロいトーンになってくる。暑苦しさが出てくる。その分高域が落ちて聴こえる。ゲルマニウムなファズって感じ。ここはもうお好みでどうぞ。
ファズはあんまり詳しくないんだけど、ビッグマフっぽさとファズフェイスっぽさをコントロールできるトーンって感じかな。
右のFUZZツマミは、歪みの量というよりもファズっぽさの量かな。左に回していくと軽めのファズでディストーションっぽく使える。右に回していくと低域がブリブリ持ち上がってきて、飽和した深いファズになる。Vintageツマミと合わせていろんなファズトーンが得られる。
秀逸なのはツマミがどの位置でもノイズがほとんど気にならない。
Volumeツマミでしっかり音圧を稼いで、VintageツマミとFuzzツマミでお好きなファズでブリブリいわそう。
まとめ
ノイズ感も少なく、ピーキーなところも無く、ノイズレスでとても使いやすいファズペダル。真性のファズマニアには物足りないかもしれないけど、取っ掛かりとしてはとても良いファズペダルではないかな。
使いやすいってことでサブ機としても長く手元に置いておけると思う。
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