BOSSの定番ペダルチューナーWAZA CRAFT版のTU-3Wを購入しました。
世界中のギタリストの足元をサポートしているペダル・チューナーの定番TU-3 に、技WAZA CRAFT の魂が吹き込まれました。TU-3W は、業界標準であるTU-3 同等の堅実なチューニングを提供、さらに既存回路を一から見直しました。バッファとトゥルーバイパスの切り替え機能を搭載し、チューナーにおいて不可欠な、色付けのないピュアな信号伝達をどのようなシチュエーションでも実現できます。TU-3W は違いのわかるハイエンド・プレイヤーの為のプレミアム・チューナーです。
とのこと。果たして自分に違いが分かるかどうかは知りませんが、ブラックのボディが超かっこいい。
スペック
- 測定範囲
C0(16.35Hz)~C8(4,186Hz) - 基準ピッチ
A4 = 436~445Hz (1Hz ステップ) - 測定精度
±1 セント - 動作モード
クロマチック
クロマチック・フラット×2
ギター
ギター・フラット×2
ベース
ベース・フラット×3 - バイパス
バッファード/トゥルーバイパス切り替え - コントロール
ペダル・スイッチ
OUTPUT スイッチ(BUF/THRU スイッチ)
MODE ボタン
STREAM/CENT ボタン - 入力インピーダンス
1MΩ - 出力インピーダンス
1kΩ - 消費電流
60mA(DC9V)
110mA(DC9V、高輝度モード・オン時) - 外形寸法 / 質量
73×129×59mm/460g
スペック上の精度的には、これまで使っていたTC Electronic PolyTune 2のストロボモード(±0.1セント)より低いんだけど、「メーターの外側と中心で表示精度を変えて、外側は±1セント、中心の所だけ±o.1セントにすることで、使い易さを調整」しているそう。実際使う分には同等ってことですね。
引用:https://ikeda-lovemusic.net/2016/09/boss-tu-3w/
TU-3WとPolyTune 3の比較
なぜチューナーを変えようかと思ったかというと、エフェクターボードをもっとコンパクトにしようと、ジャンクションボックスを外してバッファーだけにしたかった。ただどこかでチューナーを入れたかった。なら、良いバッファが入ったチューナーを導入すれば良いじゃん!ということで。
購入するに当たって比較したのは、ちょうど発売するタイミングだったTC Electronic PolyTune 3 。これまで使っていたPolyTune 2の後継機種なので気になっていたんだけど、あれこれ比較して結局BOSS TU-3Wにしました。
TU-3Wの方が良いところ
- オールブラック&銀ネジの対比がカッコいい(2017年4月に日本製になった)
- 安定のBOSS製
- BOSS筐体の方が好き
- 外部スイッチでバッファードバイパスとトゥルーバイパスが切り替えられる(PolyTune 3は内部DIPスイッチ切り替えなので手間)
- ベーシックの消費電流が低い(PolyTune 3は100mA)
PolyTune 3の方が良いところ
- 精度が上(ストロボモードで±0.02セント)
- ディスプレイがTU-3Wより見やすい(個人的好み)
- ポリフォニック・チューニングはやっぱり便利
- TU-3Wより安い!
- TU-3Wよりコンパクト
同等かなあと思うところ
- バッファーの音質
- 常時ONモードがある
- 他のエフェクターに給電できる(使わないけど)
TU-3Wは「オーディオ回路を新たに設計し直し、今までになくピュアな信号伝達を実現」したそうだし、PolyTune 3は同社の「Bonafide Buffer」内蔵だし、おそらくどちらも甲乙つけ難そう。
というわけでこの二つでかな〜り迷いました(笑)。
TU-3Wの決め手
良いところを上げていくとPolyTune 3の方が良いかなと思ったんだけど、使い勝手の面でバッファードバイパスとトゥルーバイパスを切り替えるのにいちいち蓋を開けないといけないのは、個人的に面倒くさく感じられた。
あと、エフェクターボードのパワーサプライにFree The Tone PT-3D を使っているんだけど、スタンダード出力が100mAまでで、PolyTune 3だとギリギリ。2つしかない500mAのアイソレーテッド出力は埋まっていて使えない。さすがに出力ギリギリは嫌だなあ、となった。
バイパス切り替えが外部スイッチでできて、パワーサプライにもっと出力があればPolyTune 3にしていたかな。
まあBOSS製品も好きなので、ほとんど好みの違いの範疇なんだけど。
精度の差は、きっとここまでくれば俺程度の耳ではどちらも良すぎてわからないと思う(笑)。
TU-3Wのレビュー
外観はやっぱめちゃくちゃカッコいい。ブラックボディに青色LED、銀ネジ。CE-2Wを買った時に「銀ネジ興味無い」とか書いた気がするが、ありゃ嘘だ。やっぱカッコいいもんはカッコいい。
バイパス切り替えはボディ上部のスイッチで。シチュエーションにより簡単に切り替えられる。これは楽。
バッファーの音質ですが、今まで使っていたCUSTOM AUDIO JAPANのジャンクションボックス「IN AND OUT」よりも落ち着いた音色に感じた。
IN AND OUTの方が少しハイ上がりかな。どちらも良いと思う。ここは変えて音質が後退しなければOKと思っていたので、個人的には十分満足です。
まとめ
やっぱりBOSSの技クラフトシリーズは良いと再認識しましたね。出た時は「チューナーにそんな大仰な」と思ったけど、チューニングは楽器演奏の基本中の基本だし、ここまでこだわる製品作りはやっぱそそられますね。所有する喜びというか。
それでいてガンガンに使い倒せるのがBOSS技クラフトシリーズの良いところ。おっさんくさい骨董品にするにはもったいない。
ギター・マガジン 2018年11月号に新しいWAZA CRAFTペダルMT-2WとDC-2Wの紹介とともにWAZAシリーズの特集記事が組まれています。人間椅子・和嶋氏のエフェクター愛あふれるレビューも必見。
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