Sennheiser MOMENTUM True Wireless 2 を購入したのでレビュー。
昨今のコロナ禍のせいでもれなくテレワークに移行したので、在宅のお供にとノイズキャンセリングイヤホンが欲しいなーと思い、でも安物買いはしたくないなということで初めてのSennheiserイヤホン。
ちょうど新製品として出るとのことで予約したのは4月初旬だったが、在庫切れで一ヶ月遅れで到着。
外観
ちっこくて良いですね。ちょっとしたアクセサリー感覚。今まで使っていたRHA MA750 Wirelessのケースの半分以下。
手触りもファブリック調で良いです。ポケットにも入れやすい。ケースに収める時にマグネットでビタッとくっつくのも気持ち良い。取り出して耳に入れたら繋がるのも便利。
スペック比較
今回購入にあたり比較したのが、ちょうど同じ時期に発売されたテクニクス EAH-AZ70W。価格も同じくらいで。両者とも意識してそう。他にAirPods Proも考えたけど、みんな使っててなんかつまんないしね。
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 2 | Technics EAH-AZ70W | RHA MA750 Wireless | |
---|---|---|---|
ドライバー | 7mmダイナミック型 | 10mmダイナミック型 | ダイナミック型 (モデル 560.1) |
周波数帯域 | 5〜21,000Hz | 20~20,000Hz | 16〜22,000Hz |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 | 4.2? |
コーデック | AAC, aptX, SBC | AAC, SBC | AAC, aptX, SBC |
ノイズキャンセリング | ANC | ANC | ー |
防滴 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
重量 | 片側6g | 片側7g | 41g |
再生時間 | 最大7時間(本体のみ) 最大28時間(充電ケース併用) | 約6.5時間(本体のみ) 約19.5時間(充電ケース併用) | 12時間 |
充電時間 | 1.5時間(フルチャージ) 10分(1.5時間再生) | 約4時間(フルチャージ) 15分(約70分再生) | |
充電 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
スペックもお互い結構似ている。EAH-AZ70WではなくMOMENTUM True Wireless 2にしようと思った決め手はコーデックがaptXに対応しているから。そのうちDAPも欲しいし、今どきAACコーデックが上限てのはちょっともったいない気がする。結構良い値段するだけに。
音質について(iPhone 8で聴く)
最初は抑揚の無い良くも悪くも普通の音だったが、だいぶ鳴らし込んでエージングが進んでくるとメリハリが出てくるようになった。それでも決して派手な音ではない。重心が低めなんだけど上も下もちゃんと出ていて、不足を感じる帯域が無い。で、解像度も明瞭感もある。元気よく鳴るというよりは心地良く聴かせるイヤホン。とても上品に感じる。
RHA MA750 Wirelessよりも音が遠くで鳴っている。空気感を感じる。パワー感や金属的なソリッド感はRHA MA750 Wirelessの方があるんだけど、響きや空間の広がりが良い具合。もう少し鳴らし込むとまた変わってくるのかもしれない。
Macで聴く音質に驚愕
MacでAptXコーデックを有効化して聴いたらとても良かったので結構衝撃を受けました。
基本AAC接続のMacでAptXを有効化するのはコマンドを打つか、デベロッパーツールを使うかの2通りある。
自分はonとoffが楽なのでという理由でデベロッパーツールで有効化。やり方はこちら。お好きな方で。
ホストアプリはAudirvana 3.5を使います。(iTunesにはもう戻れない)
有線で聴く時は、Audirvana→Apogee Duet→Audio Technica ATH-A2000Xで聴いている。
解像度やクリアさは高域シャッキリに超定評のあるATH-A2000Xが上だし、音圧やパワー感もヘッドフォンであるATH-A2000Xに軍配が上がるんだけど、MOMENTUM True Wireless 2も中域や低域をきちんと鳴らせるのでしっかりと遜色なく聴いていられる。何より締まりのある中低域にパンチがあり、空気感も良い具合にあるので上質さと活きの良さが両立している。
iPhoneで聴くとまあ良いけどちょっと眠くてやっぱワイヤレスだなあという感じだったが、パワーのあるデバイスで聴くとガラッと変わってとても元気良く鳴るイヤホンに化けた。ちょっと舐めてたね。やっぱ専用のDAP買うかー。
環境がある人はぜひAptXで、良いプレイヤーで聴いて欲しいイヤホン。
ノイズキャンセリング機能について
初めてのノイズキャンセリングイヤホンですが、なかなか快適。
部屋の除湿器の音はすーっと消えるし、外から入ってくる騒音も気にならないレベルになる。
かといって耳栓したような圧迫感は無く、自然に軽く装着していられる。
ノイズキャンセリング機能は結構圧迫感があるものもあるらしいが、MOMENTUM True Wireless 2は前評判でその辺が優秀だと聞いていたので、確かにそう感じている。
時々会社に行くんだけど、通勤時は地下鉄でさらにコロナ感染防止のためということで窓が開いている。そのため乗車中は盛大なノイズの嵐なんだが、そんな時もノイズキャンセリングは良い。ノイズが遠くで鳴っている感じになる。
遮音性も良いので、素のパッシブノイズキャンセリングでも十分なシーンも多そう。MOMENTUM True Wireless 2のアクティブノイズキャンセリングの効きはそこそこらしく、確かにガッツリとノイズを消去するわけでは無いんだけど、ANCがonでも適度に外の音が入ってくるので安全と言えば安全。
操作性について
タッチ操作は慣れれば便利。右をタップ1回でsiriが立ち上がるのが鬱陶しいので変えたが、それ以外はそのまま。
イコライザーもグラフィカルで面白い。細かい設定は全くできないけど。
High-End Sound Tuningモードに対応
ファームウェアアップデートでHigh-End Sound Tuningモードに対応した。試してみると、たしかに音場に広がりが出て、響きが良くなった。圧縮音源感が減る感じ。小さい音量でも満足感がある。これはぜひONのままで使いたい機能。
まとめ
音質的に耳に痛いところがどこにもなく、とても心地良いイヤホン。着け心地も軽くて全然疲れない。
日常生活でもマスクの着脱時にケーブルが邪魔しないのですごい楽。ケーブルが無いだけでここまで楽になるもんかと思った。
モニターライクではなく、ちゃんと音楽を聴くためのイヤホンだとおもう。それなりの値段だけど、その価値はしっかりとあると感じている。上質なイヤホンですね。
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