押入れから引っ張り出してきたシリーズ、BOSS Space Echo RE-20のレビュー。
テープ・エコーの名機ROLAND RE-201を最新のCOSM技術で完璧に再現した製品。出たのは2007年頃だったかな。確か即買いしたと思います。
当時のBOSSコンパクトエフェクターのラインナップの中でちょっとハイエンド方向に振ったのがこのツインペダルシリーズで、RE-20の他にも歪系やデジタルディレイ、EQ、ルーパー、コーラスなどあった中の一つ。おそらく今の200系や500系の元ネタになったのがツインペダルシリーズだったと思われます。
RE-20以外はすでに廃盤で、今でも生産完了していないのがこのRE-20。RE-20だけはこの得難い音色の他にも、本当はRE-201を使いたいけどいろんな事情で使いづらいっていうのでこのペダルのニーズが高いと思われます。でもそれにちゃんとついてくるクオリティあってのものだと思う。
RE-202を買ったのでレビューを書きました。
https://hetaremac.com/effector/9215/
ルックス
RE-201の実物は触ったことないけど、よく特徴をまとめてあると思う。アナログ感満載のコントロール類とか、モード切り替えのでっかいツマミとか、とても良い。
テープの走行イメージを表現したらしいバーチャル・テープ・ディスプレイも、今見ると割とショボいけど当時はおお〜ってなったような気がする。
エコーサウンド
RE-201は触ったことないんだけど、RE-20のエコーサウンドは本物を知らなくてもこれはこれでとても良いと思う。
あまりワイドレンジでないローファイな感じ、軽くコーラスがかかったようなシマー効果がかかったような煌びやかな感じ、だんだん棚引いて消えていく感じ…、ディレイとはまた違ったエコー効果でとても個性的。
空気感とでも言うのか、風の音みたいに消えていくのはほんと綺麗。
テープヘッドの組み合わせをシミュレートして12種類のエコー効果があるんだけど、基本的なサウンドは同じなので使いやすい。大きく変わらないところもレトロで良い。
リバーブサウンド
オリジナル同様、リバーブ効果のみで使うこともできる。リバーブサウンドはレトロ感満載のビャーっと豪快に鳴るタイプ。FLAMMA FS02みたいに美しい繊細なリバーブでは無い。細かいコントロールはできないけど、気にせずドカンとやれるリバーブかな。
発振
ディレイとは違う空気感のおかげで、発振音がとてもスペイシーで宇宙感あふれるサウンドが出てくる。結構激しくギョワギョワとイワしてくるので、ヘッドホンで聴いてると脳が溶けてくる。
面白いのが、ツインペダルの右側を踏み続けることでツイスト効果という延々と発振し続けるモードになる。踏むとだんだん発振していって、離すとだんだん戻っていく。これはクセになります。
まとめ
シミュレートでエコー効果を出せるペダルなんていくらでもあるけど、これでしか出せないサウンドが出せると言う点ではRE-20のサウンドは唯一と言ってもいいかと思う。
息長く生産されているペダルはやっぱりそれだけの理由があるよねと思わされます。
コメントを残す